蟹
藤
井
啓
(竹
外
) |
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天
然
に八
足
を具
う
戈
甲
宛
も軍
裝
本
是
れ無
腸
子
横
行
也
妨
げず |
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語 釈 |
○八足==普通の蟹は十脚である。ここに八足というのは、はさみを除いた足の数。
○戈甲==戈はホコ、二本のハサミを戈にみたてたのであろう。甲はヨロイで、カブトは冑。その甲殻を鎧にみたてた。
○軍裝==武装。
○是無腸子==蟹の異名を無腸公子という。
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題 意 |
蟹を詠じて、人心亦率直を尊ぶの意を述べた。竹外二十八字詩後篇に附された 「竹外二十字詩」
に見え、王長春の和詩巻四にも収載している。 |
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通 釈 |
生まれつき八本の足をそなえ、戈と甲をつけて、まるで武装した姿である。元来、無腸子の異名があるぐらいで、腹に一物あるわけではなし、横に歩いたとて差し支えはあるまい。 |
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