大 楠 公だいなんこう
徳川 齊昭
寛政十二(1800)〜万延元(1860)

豹死留皮豈偶然

湊川遺跡水連天

人生有限名無盡

楠氏精忠萬古傳
ひょう してかわとど豈偶然あにぐうぜん ならんや
湊川みなとがわ 跡水天せきにずてんつら なる
人生限じんせいかぎ くる
なん 精忠万せいちゅうばんつと

「豹は死して皮を留む、人は死して名を残す」というのは決して偶然のことではない。
大楠公楠正成が戦死をと げた湊川の遺跡は、その川の流れが天までつづいているように、いつまでも残るだろう。
人生には限りがあるが、その人の残した功績は、尽きることがない。
大楠公の、この上ない忠誠は永久に伝わっ て消えることがないだろう。