一人淋しく川沿いの楼に登れば、さまざまな思いが今は悲しいものとなって果てしない。 月光は水の如くに冷たく、水は天に連なってわが思いのように果てしない。 ここから眺める風景は以前と少しも変わりがないが、去年、自分と一緒にこの楼に登って月を賞でた人は、今はいったい何処に居るのであろうか。