声も気力も、堂々と吟詠してこそ、その詩の心というものは尋ね求めることが出来るのである。 声を高く低く、長く引きまた短く切る、或いはまた奥深い思いで吟詠する。 このようにいにしえの、また今の優れた先人の詩を朗吟することによって、天地永遠に通ずる詩の心と一つになり、吟詠する者自身もまた、天地永遠に通ずる者となるのである。